マリーン・コラーゲン、美肌に良いと最近では特に女性に人気です。昆布、若布などの海藻の成分が着目されているわけでしょう。
糊、海苔、の、は能、り、は合(合わせることが出来きます(能))。
糊(コ)は「濃いお粥」(三省堂漢辞海)とのことです。昔は、白米をお湯で煮詰めて煮詰めて、糊(のり)にしたのでしょう。
ちなみに、漢辞海(第三版)では、「糊」の音読み(のり)は記載されいてません。でも私たちは「糊」を「のり」と呼びます。
糊は米偏なので、古来は白米の糊が最も一般的だったかと思います。地域に依っては、特に海藻の採れる海から遠い所では白米を利用したかと思います。
漁村では海苔(のり)の粘りを糊(のり)として活用したことでしょう。
こういうことは地域的・歴史的に重層しているのが一般的です。
昆布(こんぶ)は、は、久、ん、は強調、ぶ、付の強調。
「海の森」(杉と比較すると二酸化炭素の吸収量は約5倍)とも言われる昆布は海の底の岩に、しっかり(久)と根「付」きます。
漢字に当てられた「昆」は「日」「比(ならべる)」(漢辞海)から来ていて、海でもユラユラ並んでいますし、砂浜に並(なら)べられ、天「日」干しされて、私たちの元に届けられます。海中で並んで、砂浜で並べられてる昆布です。
一説には、「コンブはコンブだけに留まらず植物及び森羅万象の発生源とも言えます。」(いよのいし「日本のことばで宇宙をひもとく」今日の話題社)
「植物および森羅万象の発祥源」として、コンブを有り難く頂いています。太古、もう想像するしかない地球初のコンブにまつわった1つの微生物から始まる地球の「植物および森羅万象」の進化に深い思いを寄せてしまいます。
若布、わ、は和、か、は賀、め、は芽。
草のように輪(和)に広がっている、身体に良い(賀)植物として生えてます(芽)。
ワカメの「メ」に漢字の「布」を当て、コンブの「ブ」に漢字の「布」を当てる日本語の奥深さ、これはもうラビリンス(迷宮)としか言いようがないのですが、ワカメもコンブも「布」に見えるのも事実と思います。
昆布のイメージは根っこから固く一本立ちです。若布のイメージは根っこからフワーッと広がる感じです。
「そしてこの村には「昆布」という変わった姓が非常に多いのださうだが、津村の親戚も亦昆布姓を名のり、矢張製紙を業としていて、村では一番手広くやっている家であった。」(谷崎潤一郎「吉野葛」)
和紙も若布と同じく紐に縦に吊るして干します。昆布は浜に横に並べて乾燥させます。
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